2012/10/28

旅のはじまり。


「若いうちは、借金をしてでも旅をしなさい。」



そう言われたのは、私が21歳のときでした。



6年半前の21歳の誕生日に、友達と二人でパリへ旅行。
ツアーではなく自由行動の旅行を選んだ私たちは、世界遺産モンサンミッシェルへの一日観光だけオプションを付けてツアーに参加しました。


そのツアーでの食事のとき、私の隣に座っていた70歳前後のおば様に、冒頭の言葉を言われたのです。「旅をしなさい」と。



借金をして旅行をしたことはないけど、それでも「経験」は本当にプライスレス。
旅行をするたびに、その言葉を思い出します。
そしてお金と時間を割くだけの価値が、旅にはあるということを思い知らされる。



10月13日土曜日の朝、大きなスーツケースを持って、私は一人成田空港にいました。
空港へ行く時間はいつもフライトの3時間前。
午前中の便だって、朝早くたって、空港でゆっくりする時間が欲しい。
これから旅立つ人で溢れかえる空港で、私の心は「日常」から「旅時間」にシフトされます。



今回の行き先はロンドン・・・そしてパリ。
親友がロンドンに2年半滞在していたときは全くロンドンに興味なんてなく、「ロンドンに行くならほかに行きたい」と思っていた私。



それなのに今年になってから、私の中で「ロンドンへ行きたい」といきなり思いたち、行くことに決めました。行き先はヨーロッパ。それならば、大好きなパリだって寄り道したい!と思い、2カ国いくことにしました。





一人旅。
友達との旅行も、家族との旅行ももちろん大好き。
今回は有給や場所の関係で一人旅になったけど、一人旅は学ぶことや何かへの気づきが、誰かと行く旅行の何倍も多い気がします。



飛行機での移動時間、地図を見ながら街を歩く時間、公園で思うままにぼーっとする時間。
人ってね、結局一人にはなれない。
物理的には一人でも、何を見ても、どこにいても、何をしていても、心では誰かを思い出している。



「あの人にも見せたいな」と思ったり、「あの子が好きそうだな」って思ったり。
カメラのシャッターを切るのだって、あとで自分一人の思い出として残したいからじゃない。
帰ったあとに見せたい誰かがいるから。だから私は誰かを想いながらシャッターを切り、景色を目に焼き付けます。



旅行中に出会った人や、見かけた人の優しさに心が温まったり。
結局どこにいたって「ひとり」になんてなれない。



大きな緑たっぷりの公園で、パンとコーヒーを持ちながらベンチに座ってぼーっと空を眺めたり。
そんな時間に、普段東京での生活でかき消されてしまっている自分の心の声が凄くよく聞こえたりする。その瞬間がとても大切。



旅って、人生の縮図のような気さえする。
ハプニングがあったり、道に迷ったり、限られた時間で取捨選択をしたり。



「旅をしなさい」



きっと私はこれからも旅をする。
海を越えて異国の地。それだけが旅なんじゃない。
生まれ育った日本も、もっともっと歩きたい。知り尽くしたい。



私が旅に出るのは、いろんな景色を見たいから。
それを見て感じる自分の心の動きを見たいから。
そして、自分の「常識」を覆したいから。



27年間生きて、同じ場所で同じ文化の中で暮らしていると、「常識」は一つしかないと思いがち。そしてそれが正しいと思い込んでしまいがち。


でも国や文化が違えば、私の常識なんて「非常識」になることだってある。
私が思う「非常識」が、他の文化から見れば「常識」である場合だってある。



日常の中で誰かと接するとき、何かの物事にぶつかったとき、自分からの視点だけで物事を見るのは出来るだけ避けたい。どんな物事にだって360度あるって、私は思ってる。


私からはそう見えていても、相手からは全く逆の面が見えてることだってある。
その事を忘れたくないし、見えている面が違っているなら、そっちの面で見ている人の気持ちも理解したい。そのためにも、自分の視野は広くもっていたい。



旅をすると、知らぬうちに凝り固まっていた自分に気づくときがある。
旅行中は「常識なんて吹っ飛ばしちゃって」ってさえ思う。
たいていの事は、あははって笑って受け入れるから。



今回はシティへの旅。東京と同じ、都会への旅。
それでも・・・、だからこそ、同じ都会でありながら何か違うものを、私なりに感じて学ぶ事が多くありました。



次回のブログから、今回の旅行ロンドン&パリ日記を書きます。
ツイッターやFacebookで更新の知らせをするのかは分かりませんが、もしお付き合い頂ければ、ブログに遊びに来て読んでください☆


LIFE IS A JOURNEY.



2012/10/09

秋の始まりとともに。


夏に後ろ髪ひかれながらも、次第に秋の陽気になってきた今日この頃。



昼間にどんなに暑さを感じても、もう空気も風の冷たさも、そこに夏はなくてすっかり秋の顔になってます。



気付けば10月も一週間が過ぎ、前回の記事から約10日も期間が空いてしまいました。
以前までのブログは、思うままに日々の日記のように綴っていたので、毎日のように更新していたけど、このブログでは色んなことを伝える場所としてのスタンスに変えたのもあって、更新頻度もまちまち。



そして更新が滞った理由のもう一つは、10月よりオルタナSというサイトで、編集部員としてライターをさせて頂くことになりました。その為、9月下旬頃から取材をしては記事を書き、そしてまた取材をする・・・という形で、手探りながらも日々あっちこっち動いたり、パソコンとにらめっこしたりしていました☆



一番最初に書いた記事は、映画「happy-しあわせを探すあなたへ」について。
小さい劇場での公開ながらも、口コミで広がっていったこの映画をより多くの方に観てもらいたい!と思い、自主上映会に参加させてもらった後に記事を書き、オルタナSに私自身初の記事として掲載されました。



その記事は、Yahoo!ニュースにも掲載されました。
これをきっかけに少しでも多くの方に映画を観てもらえれば、凄く嬉しいです。



そして昨日掲載された記事はコチラ



発信することの楽しさを実感しています。
そしてそれと共に大きな責任も同じくらい感じています。



私が書いているのは文字だけど、でもそこには必ず人の存在がある。
人と人とを繋ぐためにあるのが、私の文章です。



記事を書くにあたって取材した人、そしてそれを読んでくださる人。
記事の題材も取材もすべて、私が決めます。
なので何を記事にするのか、そして取材した中でどこの部分を文章にするのかで、伝わるものは大きく変わってきます。



「わたしの文章を読んで欲しい」というのではなく、取材した人の伝えたいことを少しでも多くの方に読んでもらいたい。そう思っています。



取材で使ったボイスレコーダーを何度も巻き戻しながら聞いて、文章にしてみるものの、字数という制限に苦しめられ(笑)、その中から取捨選択をしつつ、また文章を書く。



興味のある題材でも、ライティングによっては途中で読むのを止めてしまう人もいる。
そうなって欲しくない為に、何度も何度も読み返してみます。




私は書く才能があるわけでも、何か特別な教えを受けたわけでもないけれど、それでも「伝えたい」という想いを大切にして、私が出来る最大限の事は惜しみなくやっていきたい。
寝不足になろうとも、それが苦に感じないのは、やっぱり発信すること、書くことが好きだからなんだなって改めて実感しました。



一つの記事で、誰かの行動を変える事が出来ることだってある。
昨日知らなかった事を今日の自分が発見することだってある。
そんなお手伝いが出来ることが、すごく嬉しいです。



今はフルタイムで仕事をしつつ、平日の夜に取材して週末記事を書いたり。
そんな毎日を送っていますが、すごく楽しいです。



普段会えない方と取材を通して会うことが出来たり、色んな話を聞けたり。
でも一番は、誰かの役に立てたり出来ることが嬉しい。



まだまだ始まったばかり。
これから自分の色を出しつつ、少しでも多くの方に何かをシェア出来る文章を書いていこうと思います。



よろしくお願いします。



そしてこの個人ブログも、ふつーのありのままの私の発信場所として、これからも続けていきます☆


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