ホーチミンで一番訪れたかった場所。
それは、戦争証跡博物館。
ベトナム戦争が終結してから、まだ38年。
今では、人気の観光場所として知られているベトナムですが、そこには悲しく重い過去があります。
教科書で見た一枚の写真。
溺れそうになりながらも必死に我が子を抱いて逃げまとう女性たち。
今でもはっきりと覚えています。
キレイな景色、人との出逢い・・・それだけでも旅は充実しますが、私はやっぱりもっと深くその国を知りたい。
街を歩いたときには、現地の人がどんな服装をしているのか、どんな車に乗っているのか、そしてどんな生活をしているのかを、出来るだけ知りたいと思う。
ベトナム料理を食べて、ベトナム雑貨を買って、「あー楽しかった」だけでは終われない。
それはどこの国へ行ってもそう。
過去を遡ればキリがないけれど、その国が歩んできた歴史を知ることで、その国の土を踏んだときに映る景色は変わる気がします。
今は本もネットもある。
知ろうと思えばあらゆる情報を得ることができる。
私もまだまだ勉強不足だと痛感させられるけれど、だからこそ、自ら手を伸ばしてその国の事をもっと知りたいと思う。
ベトナムを訪れる前は、ベトナム戦争についてや、ベトナムが歩んできた道のりを出来るだけ調べました。
博物館では、戦場カメラマンたちが撮ったベトナム戦争の写真を見ることができます。
それはもう、目を覆いたくなるような写真が数多く。
「これが本当に人間なの?」と言うような、無惨な姿になった写真も多くありました。
私は普段、映画などのグロいシーンや無惨に殺されるシーンでは目を瞑ってしまいがちですが、こういった戦争の写真などは、体よりも心が目を瞑ることを許してはくれません。
「ちゃんと見なさい」「目を背けないで、向き合いなさい」と、心が言っているかのように、一枚一枚の写真と向き合い、写真に写る人々の人生に想いを馳せました。
ベトナム戦争では、多くの市民が犠牲となりました。
アメリカが蒔いた枯葉剤の被害は、38年経ったいまもなくなっていません。
2012年夏に、ようやくアメリカが枯葉剤を取り除く作業を始めたそうですが、4年はかかるそう。
2012年・・・ベトナム戦争が終わって37年経ってのことです。
博物館は、全ての写真に目を通すと結構時間がかかります。
でも、是非訪れて欲しい。
旅行中に戦争の写真を見たら、気分が落ちると思われる方もいると思いますが、ベトナムという国をより知ることが出来るかと思います。
街にいる40歳以上の方は、実際にベトナム戦争を生き抜いた方たちです。
ベトナムの平均年齢は、27歳。
なぜ、そんなに若いのか。
それは、年配者の多くはベトナム戦争で亡くなっているからです。
長く長く続いたベトナム戦争。
それが例え他国の過去で起きたことであろうと、「知る」こと「知ろう」とすることを疎かにしたくはないです。
まだまだ知識が足りずもどかしさもありますが、歴史を知り、街を歩き、観察し、人と繋がって、その国をできるだけ知っていきたい・・・そんな風に思います。
戦争証跡博物館。
是非、足を運んでみてください。
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